旅の記録~花巻、鉛温泉(2010・02月)2010/04/05

二月の、岩手一人旅の続編。

平泉駅から東北本線でまた北上。
同じ岩手県内でも北上するにつれて残雪が増えてくるのがわかった。
コトコト揺られ、途中少しお昼寝も。
電車の中でウトウトするのってどうしてあんなに気持ちいいんだろう。

そして花巻駅に着く。
ホーム反対に、釜石線のマッチ箱のような車両が目に飛び込む。
昨年冬も花巻にやってきて、数駅だけ乗った電車なので、懐かしい。
また次回は乗りたいな、と思う。
(夜になると、本当に宮沢賢治「銀河鉄道の夜」彷彿!)

花巻駅で少しビールなど買いこんで、温泉郷への送迎バスへ。
他にも一人旅らしい人チラホラ。(ただし何故か男性ばかり?)
バスは満員。
癒しを求めて旅にやって来る人々の、声の無い熱気を感じる。
いくつかの温泉地を回り、少しずつお客さんを降ろしながら進む。
小一時間バスに揺られ、鉛温泉藤三旅館へ到着。
藤三旅館

噂に違わない、歴史の風格あるレトロな門構え。
ロビーで案内されるのを待つが、一人の私は、少し落ち着かない。
そして、若くて元気な仲居さんが部屋に案内し、いろいろと説明してくれる。
今回は部屋食…。でも凝れば大広間での食事だったらやっぱりちょっと気まずいかもなぁ、と、今回一人温泉宿デビューの私はあれこれと思うのだった…。
(いやいや、私が勝手に気にしているだけかもしれないけどね…)
まぁ、自由気ままに好きなだけお風呂と、雪景色を堪能しよう、っと。
気楽なような、ちょっと淋しいような。

温泉はホント気持ちよかった。
ここ鉛温泉の名物は、白猿の湯という深さ約1,25mの立って入る温泉。
女性専用時間もあるが、混浴。
混浴の時間帯に入る勇気はちょっと無く、まずは、露天風呂の桂の湯など、別のお風呂めぐりから。
やっぱり露天はいいなぁ。外気に触れながら入るのが好き。
また雪が降り始め、源泉100パーセントかけ流しの雪見風呂が実現。
細かいみぞれまじりのような雪。
藤三旅館2

藤三旅館3

そして、テレビ見ながら、まったりと夕食。
せっかくなので岩手の銀河高原ビールをいただく。
初めて飲んだが、これが、なにか微妙な甘みがあるような…はまってしまいそうなおいしさだった。
ウーン、雪国にぴったり。

食事、お酒、温泉、持ち込んだ文庫本…。
少しからだが冷えると、またお風呂へ…と、お泊り中(夜も朝も)何度も入ってしまった。
女性専用時間を待って、白猿の湯も、しっかり堪能する。
地元の方らしきおばちゃん同士の、東北なまりの会話を漏れ聞きながら、ゆったりと。
お風呂も深く、天上も高く…。

一人旅自体は何度もしたことがあるけど、こういう温泉宿に一人で泊まるのは、本当に今回が初めて。
普段の生活の場所を離れて、一人こっそりとのんびりくつろぐ。
実は、最高の贅沢?
また一歩「ひとり遊び上手」になってしまったかな…。
あー、また温泉行きたくなってきた。

旅の記録~啄木の渋民へ(2010・2月)2010/04/05

岩手一人旅、続々編。

昨年冬は、宮沢賢治の足跡めぐりをしたので、今回は石川啄木を追いかけようと、盛岡方面へ。

まずは、宿の送迎バスで花巻駅まで。
花巻駅で東北本線の待ち時間が結構あったが、仕方がない。
地方の旅では、どうしても電車の本数が少ないから、待ち時間も楽しむつもりでないと。
11時17分、花巻発。11時55分盛岡着。
盛岡はさすがに開けて都会的。

さて、啄木のふるさと「渋民」をめざし、急ぎバスに乗る。
…が、しばらくして乗り間違いに気付く。(愚かだ…)
運転手さんに乗り換え方法教わって、事なきを得る。
乗り換えの待ち時間も少なくてすんで、よかったぁ。

バスに揺られ、だんだん盛岡を離れてゆく。
ゆったりした道路、雪も深くなってくる。
盛岡市内とはまたちょっと違う素朴な空気感が増し、渋民に近づく。
盛岡からバスで30分ほどかかるが、こちらまで来てよかったと思った。

啄木記念館に到着。
石川啄木記念館

書簡、ノート、遺品…啄木が愛用したというリードオルガンなどもある。
啄木の歌、有名な数首しか知らないけど、胸を揺さぶる、ものすごい力があるな、と感じていた。
そんな歌人の、決してきれいごとだけでない26年の生涯が生々しく伝わってくる。
じっくり時間をかけて見入ってしまった。
渋民尋常小学校校舎と斉藤家

記念館の裏手には、啄木の母校・代用教員も勤めた渋民小学校。(写真左)
その隣には間借りしていたという斉藤家。
小学校の中にも入れる。
暗めで、空気もひんやりしているんだけど、胸にぎゅっと迫るものがある。
今は無人で、机、イス、オルガン、黒板などがあるばかり。
それでもにぎやかな子供たちの声が聞こえてきそう。
あるいは生活は苦しかったとしても、大きな山に抱かれた学校には、子供たちの笑顔が溢れていたのだろうなぁ、と。

少し歩いて、渋民公園へ。
渋民からのぞむ岩手山
 「ふるさとの山に
 向かひて言ふことなし
 ふるさとの山はありがたきかな」
  (石川啄木「一握の砂」)

…このあたりから岩手山を望むと、この歌が、しみじみ身をもって実感できる。

そして公園内の歌碑も堂々たる姿。
(この写真のイメージより、かなり大きかったです)
歌碑「やはらかに柳あをめる…」

 「やはらかに柳あをめる
 北上の岸辺目に見ゆ
 泣けとごとくに」
  (石川啄木「一握の砂」)

まさにその場所で、その歌を味わう。屋内でなく空の下で。
歌碑、ってそういう意味があるのかもしれないな、と初めて感じた。

渋民で忘れがたい時間を過ごした後、バスで盛岡市内へ戻る。
まだ日が落ちていなかったので、啄木新婚の家もりおか啄木・賢二青春館、そして、盛岡城址公園などまわった。
啄木新婚の家、表示

 「不来方(こずかた)のお城の草に寝ころびて
 空に吸はれし
 十五の心」
  (石川啄木「一握の砂」)

この歌にも、迫ってくる凄みがある。
若い希望に溢れた心が、空にむかって一直線に突き抜けていきそうだ。

さて今晩は、盛岡駅前のホテルに。
二泊のうち一泊は温泉宿だったが、二泊目は普通のホテル。
なにせ一人温泉宿デビューだったので、今回はそんな選択。

翌日は、小岩井農場を訪れたが、デジカメのバッテリー切れで、写真一枚もなし…。
今回の旅の記録は、一応ここまでに。
ありがとうございますっ。

近所の桜2010/04/08



近所の桜1
 

ぼやぼやしていたら、写真を撮る間もなく、家の近辺の桜は盛りを過ぎてしまった。
次の休みの日には、もっと花びらが落ちていそうだなぁ、ということで、仕事の帰り道、夜桜状態で撮影。
満開ではないけど、もう数日は楽しめるかな。
そして、また来年まで。
いやいや、桜前線を追って、また北方面に旅をしようかな。
…なんて無理かな。

近所の桜2

近所の桜3

癒し系CD「夜カフェ」を衝動買い2010/04/11


「カフェ」という言葉には、なぜか妙に惹かれるものがある。
ゆったりした空間、おいしいコーヒー、少しのスイーツ、邪魔しないBGM、落ち着いたインテリア。
日常に近いところにあるんだけど、日常から少しだけ抜け出してホッとする時間をくれるような。

CDはここのところ、ずっと買っていない。
音楽は今も好きだけど、なぜか今、一時期よりも強くは求めていない感じ。
でも、今日は帰り道CD屋さんの前を通りかかり、久しぶりにふらりと入ってみた。
過去に私が聴いてきたのはクラシックが多かったが、なんだかそっち方面には目が行かなかった。
代わりに目に入ったのが、癒しの音楽コーナーの一角。
視聴もできるようになっているんだな、とそちらに吸い寄せられるように近づいてしまった。
やっぱり、気分的に疲れているのかなぁ。日々の仕事や何やらで。

さてそのコーナーには、 とてもゆるやかな雰囲気のCDが並んでいた。
そして「カフェ」という言葉に反応し、ジャケットをあれこれ眺めてしまった。
「家カフェ」「ゆるカフェ」「夜カフェ」…など、魅力的なジャケットが並ぶ。
音楽が「聴いて、聴いて」って自己主張するようなものでなく、背後で何気なく、優しく鳴ってくれるなら聴きたいな、と。
今自分の中で「聴いて、聴いて」系の音楽に向かい合うパワーが、落ちてきている感じ。
いくつか視聴して、アコースティックギターの響きが心地よさそうな「夜カフェ」を、ほぼ衝動買いしてしまった。



購入したことで、もう一ついいことがあった。
週末にきて、部屋がごちゃごちゃと乱れていたのだけど、「カフェ風の音楽を流す前にスッキリさせたいなぁ」なんてことを考え、夜遅くなったけど、ガサゴソと部屋の整理を始めたのだ。

部屋が少しはきれいになったところで、おもむろにプレーヤーにかけ始める。
これが思った以上に心地よく、自然に体の中にスーッと入ってくる感じだ。
アコースティックギターの音っていうのは、どことなく演歌にも合いそうな哀愁があり、けっこう好き。
ピンとはねる高音や、ボンと太く響く低音。
なんとなく知ったメロディあり、ヒーリングミュージックの色づけあり。ちょっとジャズっぽい所もあり。
カラッと明るい曲や、ちょっと切ない系の曲、優しい曲、いろいろ織り交ざって、自然と癒される。
リピート機能で、ずっと流し続けたい。
本当に「夜カフェ」気分を味わえる、お気に入りになりそうな一枚だ。

ふたたび桜。そして…。2010/04/12


持ちこたえている桜

近所の桜、第二弾。
まだ何とか持ちこたえている桜。
お天気がいまひとつで、少しうす暗い感じだけど。

そしてポピー

こちらも近所の公園。
「桜だけが花じゃないわよーー」と叫んでいるポピー。